【戸隠山】単独行で行く滑落多発の登山道

【戸隠山】単独行で行く滑落多発の登山道

戸隠山について

初夏の戸隠山

 

標高1,904m
日本200名山

北信五岳 信州百名山

ルート① 戸隠神社奥社→蟻の塔渡り→戸隠山山頂→戸隠牧場  

往復:5時間

難易度 体力:中級 危険度:一部極度に緊張を要する通過箇所あり

戸隠山は(特に)長野県で登山をするものであれば、聞いたことのないものはいないほどの懸崖を擁する山である。

コースタイムも短く「岳」ではなく、「山」という所からも、登山を始めたころは簡単な山なんだろうと油断しがちだ。

しかし、長野県の山のグレーディングでは「D」に位置し、技術的難易度は不帰キレットや八峰キレットと同ランクとされている。

信州 山のグレーディング

理由は一部、切り立ったナイフリッジを通過する形となり、遭難するときは「滑落」よりも墜落という表現が的確な形で落ちる。

高低差150mの切り立った崖なので、落ちたらまず助からない。

過去にも滑落事故は多発し、ほとんどの場合が死亡という結果になっている。

 

今回の山はさすがに単独行は、落ちたら見つからなさそうだし、やばそうだから同僚と行くことになっていた。

が、前日にゴルフに行きたいからとドタキャンされ、独りで行く運びになった。

「もう誘われても、君とは戸隠に行かないから一人行って滑落でも何でもするがいいさ」と思いながら高速に乗る。

彼は地図を持たないで山に行ってしまうタイプの人だ。

有明山で道に迷ったときは、私に「電話しようか」と迷ったと言っていたが、そんなところから電話されてもどうしようもない。

自分が落ちては元も子もないから、今回は普段以上に慎重に行くと胸に誓う。

戸隠神社奥社の駐車場事情について
早朝 ガラガラの戸隠神社 奥社駐車場

 

今回は土曜日だったが、駐車スペースには十分余裕があった。朝7時半着である。

この駐車場は有料なので3時間600円、以降1時間100円かかる。大体通常ペースで歩けば1,000円ほどであろうか。

ちなみに休日の昼間は満車になってしまうことも珍しくない。私が帰ってきた13時もほぼ満車状態であった。

余裕をもって、観光客が来る9時前には止めれれば大丈夫だろう。

満車でも9割以上が神社参拝客のため、回転率は速い。

 

戸隠山の山行記録

2018年6月初旬、戸隠に登る。

梅雨入り前のこの時期を狙って戸隠山に登る。

夏山シーズン前なので、すれ違う他の登山者も少なく逆に不安になるほどだ。

駐車場から奥社までは私の足で20分ほど。

奥社に参拝し、登山届を提出する。遭難多発の文字を見て、ちょっと不安になるが、今更引き返せない。

天気も気温も全てがちょうどよかったので、登るにはベストタイミングだからだ。実際、地面が濡れていたら躊躇したかもしれない。

 

最初は展望のない急登の登山道だが、1時間前後で視界が開ける。

核心部の塔渡りはどの辺だろうと探すがよくわからない。

そこから少し歩くと百閒長屋という雨宿りに最適そうな場所に到達する。

この辺は割と横歩きが多く、体力の消耗が少ないためそのまま通過。

核心部の前にも鎖場を数か所通過する。

この辺の登山道は細く、柵もロープも張っていないので鎖場を通過したからといって気を緩めてはいけない。

高低差的に落ちたら重傷は免れない。

初夏の戸隠山と蟻の塔渡り

 

上の写真が蟻の塔渡である。

分かりにくいため、動画で撮影してみた。

蟻の塔渡の通過動画

核心部 蟻の塔渡り

音がないのは、私が緊張のため、終始ハァハァといっており、聞き苦しかったからだ。

格安中華性アクションカメラのへットバンドの絞め方が緩く、ぶれも激しい。

 

通過してみると、思ったよりも道幅は広く、道路わきの縁石から落ちずに50m歩ける人であれば難なく通過できるであろう、という感じであった。

幅よりも高度感の方が問題で、脳が全力で「今おかれた状況を認識するのを拒否する」というか、おそらくそれを考えはじめたらパニックになるのかなぁ、といった感じであった。

今まで高所で動けなくなる人を見て、危険個所で立ち止まる方がよっぽど危ないじゃんとか思っていたが、なんとなく気持ちがわかった気がする。

山頂を通過し下山

 

展望は山頂手前の八方睨みがよかった。

山頂は標識が立っているだけで微妙。

山頂から一不動避難小屋までは特に危険個所はない。

 

不動滝か滑滝か失念。滑りやすかったから滑滝か。

一不動避難小屋からは要所で鎖場の通過となる。

ここで、登山ガイドさんとその一行と遭遇。

連れられていた人は小さな鎖場の通過にも時間を要していたため、初心者の方だろうか。

自分の実力に合わないと思ったら素直にガイドをつける。なかなか、躊躇してしまってできないことだ。

戸隠山は山を始めてすぐの人が登る山ではないと考えられるため、何か特別な思い入れでもあるのだろうか。

と考えつつ隣を通過。

沢沿いで道を見失う。

幸い、すぐに登山道に戻れたが、この道はずっと沢沿いを歩く道ではないようである。

草が生い茂って、リボンが隠れていることもあるので注意が必要。

下山後は蕎麦

戸隠牧場内のそば屋でそばを食べる。蕎麦といえば戸隠、戸隠といえば蕎麦である。

長野県民なのでわざわざ蕎麦を食べるのも、と思っていたがてんぷらサービスという言葉に負ける。

このそば屋はいろいろとサービスがよかった。

大盛のそばにてんぷら(山菜数点)、漬物2点、タケノコ汁がついて900円。

コース料理のような感じで次々とサービス品が運ばれてきて大満足。

名前は忘れてしまったが、写真を見ると白樺食堂だろうか…

まとめ

戸隠山は体力的にはそんなに難易度の高い山ではなく、余裕をもって日帰りできる。

ただし、重大事故につながる恐れのある箇所が点在するため、最後まで気は抜いてはいけない。

悪天候時や路面状態が悪い時は撤退する勇気も必要だろう。

戸隠山の撮影スポット

戸隠山には宿泊できるか所がない。正確には一不動避難小屋しかない。

一不動避難小屋は眺望が悪く、撮影に向かない。

それに加え、危険個所が多く移動が難しい。

素直に下界で探した方がいい。

鏡池と巡る星

 

これは奥社から20分ほど車で行ったところにある鏡池で撮影した。

戸隠山と星が池にも映っている。もっと派手にしたかったのだが、この時は12月だったため、結氷が始まり微妙な感じになってしまった。

星と戸隠山の反射を撮りたければ10月までがベストだろう。

 

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