【空木岳】空木平の紅葉と幽霊が出るらしい避難小屋

【空木岳】空木平の紅葉と幽霊が出るらしい避難小屋

空木岳について

標高2,864m

日本100高山 標高第41位

日本100名山

登山者というロマンティスト美しい山の名に惹かれる。心の中に、まだ訪れたことのない、しかしその美しい名前だけは深く刻み込まれている、いくつかの山を持っているものだ。私にとって空木岳はその一つであった。

深田久弥 日本百名山から引用

ルート① 池山登山口→空木岳→空木平避難小屋→ 池山登山口  

往路:7時間

復路:4時間

難易度 体力:中級 危険度:一部危険箇所あり

空木岳は日本アルプスの100名山の割に登山者が少ない。

おそらく、隣の木曽駒ケ岳が便利すぎて登山者を取られているのだろう

池山尾根を登ると避難小屋は点在するが、有人の山小屋は山頂直下の1か所しかない。

山小屋は簡素で小さいが、清潔で質実剛健といった感じだ。

この山小屋での食事の提供はアルファ米とカップラーメンのみである。

逆にその簡素な感じが飾らない空木岳の雰囲気に合っているように感じる。

私は空木岳が結構好きだ。名前の美しさもそうだが、稜線上に白い岩が点在する風景は、北アルプスの燕岳等と比べると豪華さには欠けるかもしれないが、なんとなくそれが上品な印象を与えてくれる。

絢爛豪華な女王に対して、少し男性的な薄化粧の中産階級の娘といった感じか。どちらも美人であることには変わりない。

南駒ケ岳や木曽駒ケ岳から縦走してくれば印象が変わるのだろうか。

池山尾根に点在する避難小屋はどれもよく整備され、協力金の1,000円で泊まらせてもらうのは申し訳ない気がする。かといって、余計にお金を入れはしないが…

 

なかなか自分の周囲の人間は空木岳の良さを分かってくれない。

ただ、それでも良いかもしれない。

人が押しかけ、山小屋が拡張され、混雑で渋滞が発生する山になってしまったら、おそらく私は空木岳を好きではいられないだろう。

 

長大な池山尾根では大地獄、小地獄といった難所も存在し過去に滑落死亡事故も発生している。

鎖や足場はしっかりと整備されているが、それでも十分に注意されたい。

空木岳の山行記録

2017年9月末、池山から空木岳に登ってみた。

空木岳の駐車場は常に工事しているか否かわかりにくい状況にある

最寄りの駐車場は林道終点駐車場になるが、この林道はよく通行止めになる。

私が行ったときは林道終点駐車場の手前の公園に車を止めた。

公園の駐車場は満車に近く、公園のトイレにこの先通行止めの張り紙がされていたためである。

その後20分の林道を歩き、林道終点駐車場に着くと何台も車が止められている。

その時わかったが、公園のトイレの張り紙は撤去のし忘れが原因であったのだ。

もし、空木岳を登るときは情報に惑わされずに、車で行けるところまで行ってみることをお勧めする。

林道終点駐車場までの途中にも路駐禁止の看板がない車が止められそうな箇所が数か所ある。

過去の様子を見ると、数年に1度のペースで通行止めになっているようである。

登山届は事前申請がおすすめ

登山届の提出場所を調べると「菅の台バスセンター発券窓口」とある。

確かに平成29年9月に登った時は登山届の箱がなかった。前はあったような気がしなくもないが…

登山届提出義務化の流れの中で、これはちょっといけないような気がする。

登山者の何割が事前に登山届提出ボックスの位置を確認するだろう。また、実際に登山口に立った人の何割が登山届を提出しにバスセンターまで戻るだろう。

昨今の苛烈な駐車場争奪戦の中で、登山届を提出し忘れたからといて戻る人はほとんどいないのではないか。

最近は登山届は電子申請できる。長野県のホームページを参照すれば事前申請の方法も書いてある。

長野県 登山届提出の義務化について https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html

駐車場の空きがあるかどうか不安な中でバスセンターに立ち寄って時間をロスするよりも、事前に申請しておいた方が気が楽だろう。

大地獄、小地獄はそこまで恐れる必要はない

空木岳は大地獄、小地獄を含み数百メートルの痩せ尾根の通過か所がある。

小地獄は過去に滑落死亡事故も発生し、なんとなく不安をあおられる記事も多い。

ただし、事故が起こったためか、足場や鎖場が整備され私が通過したときにはどこで滑落?と思う感じの区間になっていた。

油断は禁物であるが、通常の登山経験をもってすれば容易に通過は可能であろう。

空木岳の撮影スポットについて

空木岳の撮影箇所

 

今回は空木平避難小屋に宿泊するのが目的だったため、駒峰ヒュッテには宿泊せず。

空木平避難小屋から駒峰ヒュッテまでは45分。もし、夜明け前に行動される場合は若干道がわかりにくいので注意が必要となる。

空木岳山頂へ

駒峰ヒュッテから山頂までは10分程度。

駒峰ヒュッテに宿泊すれば明朝、労せずして絶景の写真が撮れることだろう。

宿泊料金も3,500円とリーズナブル。

駒峰ヒュッテ http://www.komaho.net/hutte/utsugi_hutte_history.html

私が訪れたときは、土曜日ということもあり満員状態。小屋番さんは平日はいないこともあるそうなので事前のチェックが必要となる。

空木岳山頂
空木平カール

 

 

南駒ケ岳を望む

 

 

後から写真を見ると駒峰ヒュッテはとても良い位置にあることがわかる。

写真を撮ることを目的とするならばこの山小屋に泊まるのがベストだろう。

早朝、空木岳の稜線へ

空木平避難小屋と山頂の往復が意外と骨が折れそうなので躊躇してしまった私は、避難小屋から20分の距離にあるギリギリ森林地帯を抜けた個所で写真を撮ることにした。

 

夜明け前の眼下の街
朝焼の空木岳登山道

 

夜明け前の空木岳山頂

 

 

空木平カールのモルゲンロート

 

朝日に照らされる紅葉

 

行ってみて分かったのだがこの場所は最良というわけだはなかった。

対面の南アルプスは遠く、山頂も小さい。また、巨石群までは時間がかかる。

なかなかシンボル的なものが入れられないのだ。ただし空木平カールのモルゲンロートを撮る場合には良い位置となると思う。

9月末であるがこの日は霜柱がみられた。防寒対策は十分に行いたい。

空木平避難小屋に幽霊は出るか

この旅のもう一つの目的である幽霊疑惑の検証である。

夜寝ているとラップ音がしたり、壁を叩かれたりするというのである。

大学時代、心霊スポットを巡るサークルに所属していた私には訪れてみたい山小屋の一つであった。

避難小屋内部
夜の避難小屋
夜の避難小屋

 

結論から申し上げると、幽霊は出なかった。

やはり、人が多いとでないようである。今度は人の少ない時に再チャレンジしたい。

ちなみに、幽霊っぽいのは長時間露光が原因であり、写ってるのは人である。

あと、この時期の避難小屋は壁際に陣取るのは避けた方がよい。夜中、冷気が侵入してきて幽霊どころではなくなってしまった。

空木平カールは幕営禁止

避難小屋を宿泊地とした私が言えることではないかもしれないが、やむをえない場合を除きテントを張るのはやめましょう。

避難小屋に空きがある状態だったにも関わらず、外には明らかに闇テン目的の数張のテント。

中でも悪質だったテントがこれ。

小屋の埋まり具合が5割の時には立ってた。

そして、星が撮りたかったのかは知らないが、夜外に出てくる登山者の光が邪魔だと大声で注意

優先されるべきは、夜間トイレなどで外に出る登山者の足元の安全であって、このマナーの悪い登山者の自己満足の写真ではない。

なぜわざわざ小屋の近くで写真を撮るのかも謎だが、このような人間がいるから写真趣味の人間の人格が疑われることになる。

空木平の沢水は飲める?

避難小屋宿泊者の中には、そのまま飲んでいる人もいたが私はお勧めしない。

理由は、沢の上流がそのまま登山道になっていること。

もう一つは、沢沿いにルールに反してテントを張る人間に対して、汁の残りを捨てないなどの基本的なマナーを望むことができないからだ。

どうしても、水が必要となった場合は煮沸して飲むのがよいと思う。少なくとも、大腸菌などの最近は死滅させることができる。

 

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