御嶽山・浅間山立ち入り規制緩和! 活火山に登る際の心得は?

御嶽山・浅間山立ち入り規制緩和! 活火山に登る際の心得は?

長野県における火山

野県には、浅間山、焼岳、乗鞍岳、アカンダナ山、御嶽山、横岳の6つの活火山があり、また、隣接県との県境付近には、新潟焼山(新潟県)、妙高山(新潟県)、草津白根山(群馬県)、弥陀ヶ原(富山県)の4つの活火山があります。
のうち、浅間山、焼岳、乗鞍岳、御嶽山、新潟焼山、草津白根山(白根山(湯釜付近)・本白根山)、弥陀ヶ原の7火山は、火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山(全国50火山)として、気象庁が24時間体制で常時観測、監視しています。

長野県警察 「火山災害に備えて』から抜粋

長野県の活火山は10座とされており、そのうち7座は気象庁が24時間監視の対象としている。

中でも御嶽山は2014年9月27日に噴火し、58名が犠牲となったことは記憶に新しい。

私もその時、御嶽山登山を計画しており、この日か翌週か迷って翌週に延期したので難を逃れた。

御嶽山は1979年に有史以来の水蒸気爆発を起こし、それまでの死火山や休火山といった定義を塗り替えた。

そして、2014年の噴火の際には噴火警戒レベル1で噴火し、特に規制もされていなかったため、大きな被害を出した。

御嶽山は全く油断ならない山である。

火山に登る際は油断は禁物で、草津白根山も2018年1月23日に突然噴火した。この時も噴火警戒レベルは1であった。

噴火警戒レベルが1でも絶対に油断してはいけない。

長野県民なら知っているだろうが、浅間山に関してはいつ噴火してもおかしくない

2000年代に入っても数年おきに活発な火山活動がみられ、今まで常に前掛山への登山は規制されてきた。

100名山ハンターにとってはこの機を逃すといつ登れるかわからないから、混雑は必至である。

長野県の火山

下はよく登られる常時監視対象の火山である。

浅間山

長野県を代表する火山である。

紅葉の浅間山

 

併せて、おそらく長野県で一番死者を発生させている山である

1783年の天明の大噴火では土石流によって、1624人の犠牲者を発生させ、麓に流失した溶岩が広大な鬼押し出しを作り出した。

長らく、外輪山の黒斑山までしか登れなかったが、2018年8月30日に規制が解除され前掛山に登ることが可能となった。

各所にはコンクリート製のシェルターも設置されている。

 

御嶽山

戦後未曾有の火山災害を出した山である。

2014年の噴火以来山頂から9合目までの入山規制が敷かれていたが、現在大滝口からの規制解除に向けて検討中に入っている。

前回の噴火を受けてシェルターなどが設置された。

草津白根山

2018年に噴火。噴石による被害で犠牲者も出ている。

従来は湯釜が観測対象とされており、噴火のあった本白根は監視の対象外であったため、気象庁の対応が遅れた。

現在は規制されているが、湯釜の直下まで車で行くことができ、手軽に登れる火山であった。

焼岳

1915年の噴火して、その際の泥流が梓川をせき止めて大正池を作り出した。

2017年にも複数の噴気が新たに確認されるなど、活発な火山活動を行っている。

2019年には松本市がアラミド繊維で焼岳小屋を補強、建て替えをする予定。

2017年に登った時は、中の湯ルートにシェルターなどはなかった気がする。

 

乗鞍岳

最新の噴火は2,000年前であるとされる。

標高2,800mの畳平までバスで行けるため、登山者のみならず観光客も多い。

 

火山が噴火したら

火山に登る際の持ちものは?

火山に登る場合は、噴火に備えて下記の物を持って行った方がよい。

ヘルメット

死亡原因で一番多いのが噴石によるものである。

ヘルメットをかぶっていれば、ごく小さな噴石には耐えることができる。

マスク(濡らしたタオル等で代用可能)

噴煙に覆われてしまうと呼吸が困難となる

火山灰はガラス質のため気管や肺に入り込むと、組織を傷つける可能性がある。

眼鏡(ゴーグル)

普段コンタクトレンズを使用している方は、眼鏡に変えた方がよいだろう。

火山灰はガラス質のため、コンタクトレンズと目の間に入り込んだら炎症を引き起こす可能性が高い。

どうしても、コンタクトレンズという方はゴーグルを持って行った方がよいだろう。

安いものであれば100均にも売っている。

事前の情報収集を

火山に登る際は事前に火山の警戒レベルや火山活動について情報収集をすべきだ。

御嶽山の場合でも、直前の火山性微動回数の増加がみられた。

長野県の火山活動情報は下記を参考にされたい。

火山災害に備えて(長野県警察)リンク

実際に火山が噴火したら何が起こるのか・対処法は?

遭遇する可能性の高い2つの現象について説明したい。

噴石の落下

登山中の噴火で最も死亡者が発生する可能性の高い事象である。

御嶽山噴火の噴石の山頂での速度は毎秒360m(マッハ0.8)と推測される。

更に火口に近づくにつれて、数十センチの噴石程度の落下も増えたとされる。

また噴石は風向き次第で1~2㎞飛来することもある。

噴石の被害が想定される場合いかに対処すればよいか。

  • シェルターや山小屋に逃げ込む。
  • シェルターがない場合は火口方面を隠すようにして大きな岩などに隠れる。
  • それもない場合は、ザックで頭を防御しハイマツ帯の窪地に隠れる。

仮に火口から700mの位置にいた場合、噴石は噴火から10秒足らずで飛来する計算になる。

そうなると、シェルターに逃げ込めるのは、かなり運がよくないと無理で、多くの場合は岩に隠れたりハイマツに伏せたりすることになる。

 

火砕流

日本で登山者が火砕流に巻き込まれて死亡する例は少ないと思う。

火砕流といえば雲仙普賢岳の噴火の際に発生し、死者44名を出すに至った。

御嶽の例でも、低温の火砕流が発生していたと考えられている。

火砕流は時として1,000℃に及ぶ高温になることがあり、流れる速度も時速100キロを超える。

火砕流が発生した場合は、頑丈な密閉空間に避難するしかない。

木造の山小屋も安全とは言えず、シェルターも出入口が空いていれば役に立たない。

遭遇した場所が命運を分ける。

噴石を避けて、下山できる目途がついたら迅速に下山するのが望ましい。

その他の危険(火山ガス)

一般的に火山ガスは空気より重いため、火口付近の窪地にたまりやすいが、風に乗って移動することもある。

火山活動によって大量のガスが噴出されることもあり、火山ガスを吸って死亡した事故も多い。

風向きには運の要素が大きいが、窪地に身を隠す際は火山ガスが流れてくることも念頭に置く。

硫黄臭があることも多いが、必ずしもそうとも言えない。

 

最後に

登山中に噴火に遭遇する確率はとても低い。

しかし、一度巻き込まれてしまえば致命的な状況に陥りうる。

警戒は怠らず、事前に火山活動や避難可能場所の確認を行う必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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