NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRについて
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRはニコンzマウント用に開発された軽量便利ズームレンズです。
発売から時間が経っていないこのレンズ…
本来、ご祝儀価格でレンズを買うことの少ない私ですが、現段階で唯一無二のレンズであると考え購入するに至りました。
基本はFTZアダプターでFマウントレンズを運用する方針ですが、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは他に代用が利かないレンズだと思っています。
対抗馬でAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRというFマウントのレンズがありますが、このレンズ、単体で800 gあるんです。
これにFTZアダプターの135グラムを足すと1㎏弱。大三元望遠レンズ並みの重量で、あんまりアウトドア向きではない気がします。
その点でNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは単体で570g。半分近い軽量化が望めます。
風景写真であれば結局は絞って撮りますからね!
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを実際に雪山で使ってみる
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは防滴仕様。アウトドアには最適です。
バットコンディションというわけではないですが、春の遠見尾根にZ6と一緒に持って行ってみました。
登ったのは3月29日(月)の平日。
平日にもかかわらずスキーヤーがいっぱいいました。
そういえば、子供達は春休みなんですね。
テレキャビンに乗って数分間。降りたらスキー場を沿いに地蔵の頭ケルンまで。
スキー場を登るときにAFの性能チェック。
スキーヤーくらいであれば、ピントは簡単に合わせられます。
特別AFスピードが速いわけではないですが、駆動音がほぼ無音なのには驚きました。
やっとここら辺から五竜岳の武田菱が拝めます。
クロップして300mm相当で撮影。
春なので雪面にクラックができていますね。
飛行機雲があったので、太陽を入れて撮影してみました。なんかゴミが映りこんでいますね(笑)
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRに採用されているアルネオコートはレンズ面に垂直に入射する光に対して、ナノクリスタルコートと同等以上の反射防止効果があるそうです。
便利ズームを比較しまくっているわけではないので、何とも言えませんが、写真を見る分に次第点ではないでしょうか。
雪面はツボ足で進めるほど。特にスノーシューやわかんなどは不要でした。
雪面で撮る経験があまりないので、適正な露出補正が分かりません(笑)
尾根上では様々な個所に雪崩の跡が見られます。落ち着くのは5月明けくらいですかね。
今回はたまたま天気が良かっただけで、山はまだまだ冬山です。
目的の小遠見山まであと35分の標識。
前日が雨だったので、もっと空が済んでいることを期待したのですが、やはり春の空はかすんでしまいますね。
こちらは隣の尾根を撮影してみました。
太陽が直上にあるのでドラマチックというわけにはいきませんが、後で見返してみるとなかなか。
これもクロップして300㎜相当で撮影したものです。
小遠見山の山頂からの景色です。
五竜岳へと続く遠見尾根が一望できます。
レンズをクロップして300mm相当にして登山者を探してみると、この日日帰りで中遠見まで行ったのは1パーティのようでした。
ニコンのZシリーズのEVFは数あるミラーレスの中でも一番見やすいのでこういった使い方もできますね(笑)
下の画像は、鹿島槍ヶ岳のカクネ里。平家の落人が隠れ住んでいたことが名前の由来のようですが、どう考えても人の住める場所ではないですね。
この日はピッケルを使用せず、ストックのみで登ることができましたが、せっかく持ってきたので「ピッケルと五竜岳」。
五竜岳からは時折風の轟音が聞こえ、雪煙が舞っていたのでやはり標高2000mくんだりの遠見尾根とは全く別世界の環境なのでしょう。
下山時にテント泊装備をしたグループとすれ違います。
五竜岳登頂目的でしょうか。
冬季五竜岳は比較的上級者向けの山なので、自分が一生のうちに登頂できる機会があるかはわかりません。
でも、冬の遠見尾根くらいならテン泊できそうなので、次は大遠見くらいまで頑張ってみようかな。
最後に降りてきてクレープを食べます。
スキー場では珍しく450円と良心的な価格でした。
広角側24㎜、F4で撮影していますが意外とボケますね!
これがフルサイズの力。
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは軽量小型で今のところ山登りには一番お勧めできるレンズだと思います。
沈胴式の標準レンズもコンパクトでよいのですが、やっぱり望遠側で撮ると少し人とは違った写真を撮ることができます。
あと、山では風が強いので、特にミラーレスではレンズ交換したくないですよね。
まだまだ、ご祝儀価格で少し高めのレンズですが、旅行、アウトドアには大活躍が見込めるレンズだと思います。
このレンズと広角レンズさえあれば、大体の風景写真に対応できてしまう恐ろしい構成です(笑)
※記事の写真は全てJPEG撮って出しです。