燕山荘周辺の撮影スポットについて
燕山荘は稜線上に位置する山小屋だ。
そのため、一歩外に出て燕山荘周辺を散歩するだけで、燕岳、槍ヶ岳、大天井岳、表銀座の縦走路、安曇野の夜景をカメラに収めることができる。
今回は今まで燕山周辺で撮った撮影箇所を紹介したい。
燕山荘西側(裏手)

これは燕山荘裏の岩と星を撮ったものである。
燕岳の浸食された花崗岩を星と撮るとあたかも他の惑星で撮ったような雰囲気の写真となる。
他の惑星に水はないから浸食は起こらなさそうだが。

燕山荘は他の山小屋に比べて規模が大きい。中学生の時に霧の間から突然現れた燕山荘の要塞のような雰囲気に圧倒された。
よくよく見てみると周囲を囲う石積みも城の石垣のようである。

真夏は槍ヶ岳から天の川が立ち上る写真を撮ることができる。
山の写真は手つかずの自然を撮るものも楽しい。
しかし、今まで何人もの人間が通過してきた縦走路は山の風景とも調和する。
燕山荘東側
燕山荘東側はテント場や安曇野の街を撮ることができる。
ハイシーズンの日の出前の時間は、人だかりができて撮影どころではなくなるため、外すのが無難だろう。

夏は明るくなり始める直前にオリオン座が昇り始める。
オリオン座は冬の星座だが、朝焼けとともに昇ってくるオリオン座は逆に季節感を強調する。

夏の休日は寸分の隙間なく、色とりどりのテントがひしめき合う。
日の出が近づくころにはそれぞれが発光し、個性を主張する。
燕山荘南側(テント場)


ハイシーズンの燕岳のテント場は正午にはいっぱいになる。
行程の組み立て方、脚力ともに優れた者が争奪戦に打ち勝ち、この場所にテントを張ることを許される。
早い人は午前3時の暗闇で準備を始める。
テント一つ一つ眺めていても、その宿泊者の個性や思想が現れていて面白い。
ツエルトで十分な者、キッチリとグラウンドシートを敷設する者、独り足場が悪そうだが周囲から隔絶された場所を選ぶ者。
燕岳及び稜線
燕山荘から燕岳は30分ほどで移動できる。
自分は割と小屋の周辺の写真を撮って満足してしまっているので、今回は紹介できないが、眼鏡岩、様々な高山植物が存在し、必ず面白い写真が撮れるだろう。
ここ何年も毎年燕岳には上るが、インスタグラム等のSNSの影響か夜間に山頂まで足を延ばす人は増えている印象にある。



燕岳の山行は下記を参照