アストロトレーサーって何?
PENTAXの一眼レフは、一眼レフには珍しいボディ内手振れ補正です。
ボディ内手振れ補正の場合、手振れに合わせて微妙にセンサーを移動させることによって手振れを防いでいます。
その手振れ補正技術を応用したのがアストロトレーサーです。
アストロレーサーじゃないよ。
一般的に星の追尾(長時間露光で点像に移す場合)を行う場合、地球の自転に合わせてカメラを動かす赤道儀を使って撮影します。
持ち運び用のポータブル赤道儀(略してポタ赤)というものもありますが、きちんとした性能の出るものは一般的に高価で重いです。
ここでいうポータブルとはおそらく、天体望遠鏡を追尾するようなゴツイ赤道儀に比べてポータブルということでしょう。
三脚を使って撮影される方なら、お判りになるかと思いますが、意外と三脚の耐荷重ってシビアです。
三脚とカメラの間にもう一つ何か(赤道儀)を挟むには、かなりの剛性が求められることになります。
小さい赤道儀もあるにはあるのですが、装着するレンズとカメラの重量との兼ね合い。
ここまで赤道儀の話をしてきましたが、アストロトレーサーは赤道儀ではありません。
簡単に説明すると、赤道儀が自転に合わせて回転方向にカメラを動かすのに対して、アストロトレーサーはセンサーを水平垂直方向に動かします。
なので超広角レンズを用いた場合は四隅が点像にならないことがあります。
買って一年間放置してたO-GPS1
O-GPS1はカメラにGPSから割り出した位置情報をカメラに与える道具です。
これによって、緯度経度から適切な補正量を割り出し、星の追尾が可能になります。
(ちなみに最初からGPS内蔵のK-1とかはO-GPS1無しで追尾可能です)
使ってみよう、使ってみようと思っていましたが機会に恵まれず、放置していたO-GPS1.
そろそろ天の川の季節も終わるので、今年こそは使ってみることにしました。
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真夜中の霧ヶ峰で実際に使ってみる
カメラのホットシューに取り付け、キャリブレーションを開始…できない。
バルブモードにしないとダメ見たいです。
私のカメラだけかもしれないですけど、キャリブレーション完了しても頻繁にやり直しを求められました。
慣れれば違うのかな。

今回は練習なので、16-50 F2.8 を装着。
ISO1600 SS300秒 F2.8 の設定です。
初めてにしてはうまく写って感動!
写真中央部の拡大画像。
そこそこ点像になっています。
右下部分。
盛大に流れています。
長時間露光の影響なのかな。流れるのは四隅って聞いてたし、右上と左下が…
でも、中古1万円で購入したレンズなので片ボケでも不思議ではないです。
もしくはその両方が原因か。
今度は他のレンズで撮ってみることにしよう。
50mmで撮ったプレアデス星団をさらにトリミング。
微妙に流れていますが、これはキャリブレーションの未熟さによるもの。
極めるとここまでできるようです。
というか、標準レンズでここまで写るのか…
jpeg撮って出しと記載されてますし。
今度は70-200 F2.8 とかでも試してみたいですね。