【双眼鏡】日本メーカーの双眼鏡の基準点 Nikon モナーク7 30×8 について
双眼鏡は粗悪品が幅を利かせている分野です。
倍率100倍、ズーム、そんな双眼鏡は買う価値のない双眼鏡。
カメラに詳しい方ならわかるだろうが、倍率が高くなるほど手振れが激しくなるし、ズーム倍率が上がるほど画質が悪くなります。
逆に、単焦点レンズであれば、値段も安く最高級ズームレンズに匹敵する画質を手に入れることができる。
それは、双眼鏡にも同じことが言えます。
しかも、圧倒的に双眼鏡の方が小口径なので分が悪いのです。
まず初めに、双眼鏡を手に入れようと思ったときに検討してほしいのがこの双眼鏡です。
質の良い双眼鏡を手に入れようとしたときに、私の中でこの双眼鏡がある種の基準点になっています。
この双眼鏡よりも性能が高く見え味の良いものが高級双眼鏡、その逆が廉価双眼鏡!
それほど、この双眼鏡は価格と性能のバランスの良い製品なのです。
この双眼鏡は「日本野鳥の会のオンラインショップ」でも、スターターキットとして販売されています。
双眼鏡を手に入れようとしたら、まず初めに検討すべき双眼鏡です。
モナーク7 8×30 のレビュー
気づけば私が所有する双眼鏡も5台を超えてしまいました。
私がモナーク7をいかに気に入っているかレビューしたいとおもいます。
そこそこ広い視野
見掛け視界60.3°(8x30)、60.7°(10x30)の広視界タイプ。
見かけ視野が60℃を超える製品を広視野タイプと呼びます。
この双眼鏡は、通常の視野の双眼鏡に比べて視野が広く使いやすいです。
(若干周辺部に視野のゆがみが見られるので注意が必要)。
高い携帯性
この双眼鏡はダハプリズム式のためコンパクト。


ポロプリズムの双眼鏡に比べて、小型化が可能であり、登山にも携行しやすいです。
また、ラバーコーティングされた耐衝撃ボディであり、防水機能のためハードに扱えます。
(ダハプリズムのデメリットとして、同価格帯のポロプリズム双眼鏡よりも見え味が劣る)
ダハプリズムとは?
ダハには、対物レンズと接眼レンズの配置が一直線上におけるという大きなメリットがあります。(詳しくは用語集「ダハ」で。)このおかげで、横幅を短く、コンパクトにまとめることができます。
しかし、この一つのメリットを実現するために、おおきなデメリットを抱えなくてはなりません。メッキを施し、プリズムを高精度にして、ダハをポロと全く同じ見え味に仕上げようと思うと、ポロの倍以上のコストがかかるといわれています。
日の出光学 「ダハとポロを比べてみたら」から引用
バランスの良い価格
双眼鏡に3万円?
正気の沙汰じゃない。と思う方もいるかもしれません。
実際に、この価格は国内の双眼鏡では、高価なほうに位置します。
でも、ちょっと待ってほしい!
このブログではカメラについても紹介していますが、カメラの交換レンズで3万円というのは相当、廉価な部類に属します。
しかし、国内の双眼鏡メーカーで3万円出せば、世の中の双眼鏡のおよそ上位一割くらいに位置する性能のものが手に入るのだ。
カメラのレンズだったら15万円くらい必要でしょうか。
そう考えると、非常にコストパフォーマンスが高いと思うのです。
一般的に自然観察とか風景観察において、モナーク7を持っていれば、わかる人から見れば「お、こいつわかってるな」と思われる双眼鏡である。(それでも、モナーク7をもってしてスタートラインの様ですが…)
いままで、粗悪双眼鏡しか除いたことのない同行者に見せてあげれば、双眼鏡ってこんなに見えるのかと驚かれることでしょう。
それほど、双眼鏡は粗悪品が幅を利かせているのです。家電量販店、ホームセンター、amazon…
ちなみに、ここから上は価格と性能の比例しなくなる世界。
舶来品メーカー(ライカ、カールツァイス、スワロフスキー)が世界最高峰とされます。
安いモデルでも10万円弱。
とても一般人に手の届く価格ではありません。
ロングアイレリーフ設計
カメラや双眼鏡などの光学機器に興味を持つ男性というのは、なぜか目が悪いです。
みんな眼鏡しているイメージです。
目が悪いと、ロングアイレリーフ設計というのが重要になります。
ロングアイレリーフとは、アイポイント(目を置く場所)が接眼レンズから15mm以上離れている製品のこと。
「15mm」とは何でしょうか。
これは、眼鏡と眼鏡のレンズの距離でです。
眼鏡ありと眼鏡なしの場合で接眼目当てを調節して、使い分けます。
実際、眼鏡をかけることが多い私でも使いやすいです。