黒姫山について
標高2,503m
日本200名山
北信五岳
ルート
大橋登山口→古池→しなの木→黒姫山山頂→しなの木→大橋林道→大橋 (山頂ピストン)
往復:7時間
難易度
体力:中級 危険度:危険個所なし
登山を始めたころは、アルプスや八ヶ岳などにばかり目が行っていたが、最近北信の山の良さに気づいた。
北信五岳は飯綱、戸隠、黒姫と南から順に登っていることになるが、なんといっても休日でも人が少ない。
今回は3連休の初日であるにもかかわらず、自分のほかに1名としかすれ違わなかった。
高山のアルペンチックな風景とはまた違う良さが北信の山にはある。
展望が劣るかというと、決してそんなことはなく、飯縄、黒姫から望む妙高、火打、焼山の並びは特筆すべきものがある。
なだらかではあるが、それぞれの山が特徴的な形をしており見るものを飽きさせない。
黒姫山は伝説の山として知られる。
伝説自体は、竜が姫に求婚するというありきたりなものではあるが、時代を追うにつれ、竜は悪者から退治される対象から、姫と人外との困難な恋を成就させる愛の物語へと変貌しているようである。
現代風にアレンジされていく昔ばなしは、昔ばなし足りうるのか。
最近では、歴史的事実において勧善懲悪の悪の側であった者が再評価される事例も増えており、社会の価値観の変化や歴史的資料の増加によって、その流れは加速するだろう。
歴史も変わるのだから、昔ばなしは言わずもがな。
ちなみに黒姫の伝説はまんが日本昔話でも「大沼池の黒竜」として取り上げられているので、興味のある方は検索してみるとよいだろう。
黒姫山(戸隠側)の駐車場事情について

今回は土曜日だったが、駐車スペースには十分余裕があった。朝8時半着である。
3台の駐車スペースとのことだが、路肩も広くもう少し多くの車を止められそうな印象を受けた。

大橋登山口から5分ほど戸隠側に歩くと大橋の駐車場がある。
ここには10台駐車可能。
この日は駐車台数ゼロ。黒姫山は人気ないのだろか。
黒姫山の山行記録
2018年9月中下旬、黒姫山に登る。
この日は午前8時30分の到着であったが、ほかの登山者は1名しかいなかった。
午前中に雨予報が出ていたからだろうか。
正午から晴れ予報となっていたので、ある程度の高度を稼げば、午前中の内なら雲を抜けるだろうと考え決行。
ちなみに、もう一つの駐車場の大橋には登山届提出ボックスがない。
提出には大橋の登山口まで来る必要がある。
整備された登山道を20分ほど歩くと古池に出る。
池の水は濁っていたが、紅葉が進む古池の景色は良かった。
しばらくは池のほとりを進むこととなる。
何度か沢を横切り、進むと新道の分岐がある。
ここで大橋登山口と大橋駐車場との道が合流する。
しなの木を超えたところで尋常ではない量のキノコをはやした木を見つける。
食べられそうだが、気持ちが悪い。
新道分岐としなの木、しらたま平にはそれぞれ休憩適地がある。
開けており、等間隔にあるため、休憩するにはちょうどいい。
しらたま平の少し前で眺望がよくなる。
晴れていれば、野反湖などが見えるとのこと。この日は厚い雲海に覆われており、下界は何も見えなかった。
ここら辺から火打山、戸隠山、高妻山など北信の名山が見れるようになる。
少し進んだところで、やっと黒姫山の山頂が姿を現す。
山頂の手前には、外輪山(黒姫山)と中央火口丘(御巣鷹山)の間の火口原に下りる分岐がある。
ここを下ると、黒姫山湖沼・湿原群として日本の重要湿地500のひとつに選ばれている七ツ池と峰ノ大池などの池塘がある
道が悪いとのことで、この日は前日雨が降っていた影響でさらに道がぬかるんでいることが予想されたので行かなかった。
山頂に着くとちょうど昼時となっていた。
山頂からは今まで隠れていた妙高山もよく見える。
飯綱、黒姫はコースタイムの0.8のペースで上れたが、黒姫はコースタイム通り。
しなの木、しらたま平の間は急登で、前日の雨で地面がぬかるんでいたこともあり苦戦した。
帰りは新道分岐から大橋駐車場側に下りる。
途中からは車両通過可能な林道となっており、大変歩きやすい。
車で林道に入れればタイムを大幅に縮減できると考えたが、やはり入り口で封鎖されていた。

帰りにバッジを買いに戸隠牧場に行ってみるが、戸隠と高妻しか打っていなかった。
信濃町側にあるのだろうか。今度、妙高を訪れた際に探してみたい。