天体観測の入門におすすめの双眼鏡は?おすすめの双眼鏡メーカー5選
今回は天体観測におすすめの双眼鏡メーカーを紹介したい。
他の記事にも書いているが、双眼鏡は粗悪品が幅を利かせている分野である。
その中で、このメーカーを選んでおけばある程度間違いない国産メーカーを紹介したい。
双眼鏡の選び方についてはこちらを参照いただきたい。
Vixen (ビクセン)
ビクセンはコストパフォーマンスに優れた光学機器メーカーである。
服飾で例えるところのユニクロみたいな感じだろうか。
だから、「まずお試しに」買うのには最適なメーカーである。
ビクセンの双眼鏡はニコンやコーワの双眼鏡に比べて家電量販店やホームセンターに置かれている確率が高い。
光学機器は実機を見比べて納得するして買うのがおすすめであり、その点においてもビクセンは初心者におすすめのメーカーだ。
おすすめの機種は「アスコット ZR7×50WP」である。
アウトドアにおける使い勝手を最優先に設計された双眼鏡。明るく使いやすいスタンダード双眼鏡です。アスコットシリーズのなかで最大の明るさを誇り、暗い天体の観測や警備などにも最適です。Vixen 公式サイトから引用
防水、三脚取り付け可能など基本的なスペックを備えており、ポロプリズムのため、同価格帯のダハプリズムよりも見え味がよい。
そして、数値的に無理をしていないために、ロングセラーとして愛されている。
私が購入したのは8年ほど前だった。
その直後に、数少ない天体観測を題材としたアニメ「宙のまにまに」に登場し、弱小天文部を支える重要な小道具となったので、個人的にはとても思い入れのある双眼鏡だ。
ちなみにビクセンは天体望遠鏡も手掛けているメーカなので、天体観測に特化した変わり種双眼鏡も多い。
天体観測を主眼に置いているメーカーなので、その分安心感も大きい。
Nikon(ニコン)
日本人なら誰でも知っているカメラメーカーである。
歴史は戦前まで遡り、「日本光学」として軍事用品も手掛けてきたため、質実剛健な商品が多い。
ニコンは国内の双眼鏡では圧倒的なクオリティを誇り、他の追随を許さない。
低価帯から高価格帯まですべての用途に応じた双眼鏡を用意している。
Kowa(コーワ)
知る人ぞ知る双眼鏡メーカー。
興和ときくと胃腸薬をイメージする方が多いが、元をたどればルーツは同じメーカーである。
Kowa双眼鏡は日本野鳥の会のオンラインサイトでも販売され、その実力はお墨付きである。
ちなみに、日本野鳥の会のオンラインサイトで販売されている双眼鏡メーカーは、ニコン、コーワ、ペンタックス。
あとは、ライカ、ツアイス、スワロフスキーなどの10万円を超える価格帯のメーカーである。
このことからも、コーワの双眼鏡がいかに評判が良いかわかるだろう。
ちなみに、私はコーワの双眼鏡のデザインが数あるメーカの中で一番好きである。
無駄を省いたシンプルなフォルム。いつか一機買うと心に決めている。
CANON(キヤノン)
一般の方がキヤノンの双眼鏡を見る機会は少ないだろう。
また、量販店に置かれているような、低価格帯のラインナップはお勧めしない。
ではなぜ、おすすめのメーカーにあげたのか?
キヤノンには防振双眼鏡という、現代科学の技術の粋を集めたトンデモ双眼鏡があるからである。
これは双眼鏡界において、飛び道具的な存在感を誇る。
これは何かというと、カメラに搭載されているような手振れ補正の技術を応用し、双眼鏡の見え味を悪くする手振れを抑えるものである。
一般的に手持ちでの双眼鏡の運用は10倍くらいが限度とされる。
12倍以上になると手振れにより急速に見え味が悪化する。
だがこの双眼鏡は違う、手振れを抑えることによって高倍率での観測を可能としているのだ。
今でこそ、各社から手振れ補正付双眼鏡が出ているが、キヤノンはその草分け的存在であり、他のは大体類似品みたいなものである。
株式会社ライト光機製作所
この会社の名前を聞いたことのある方は、相当な双眼鏡好きなので、私の記事なんて読まずに自分で双眼鏡をお選びになった方が有意義な買い物ができるだろう。


なぜならば、実機を見れるのは諏訪サービスエリアなど、ごく一部に限られ、さらに入手経路が限定されているからだ。
上に紹介したメーカーと比べると、中小規模ながら国内のライフル用スポッティングスコープのシェア率70%を誇る実績のあるメーカーである。
地元長野県の企業が頑張っているのは嬉しい。だから、紹介させていただいた。
私の持っている双眼鏡は、20mm、25mm、30mm、50mm口径である。
次は42mm口径を買うつもりだが、kowaと株式会社ライト光機製作所どちらにするか大変悩ましい。
見え味の良い双眼鏡なので、長野に立ち寄った際は是非、諏訪に来て手に取っていただきたい。